泳げ!カンボジアの負け犬たち!

カンボジアで初の国体、【National Game】が開催されます!!

time 2016/10/27

カンボジアで初の国体、【National Game】が開催されます!!

スオスダイ!
カンボジアの青年海外協力隊 水泳隊員のサキ(@khmer_swimming)です!
元気いっぱいの選手たちと一緒に、まるで現役時代の自分と全く変わらず、毎日夢に向かって全力疾走しています(^^)

現役時代、私は年に10回以上大会に出場していました。
大きな大会でも小さな大会でも、とにかく私は大会が大好きでした。

大会でしか出せない力を全て振り絞ったら、自分はどれくらいで泳げるのか。
自分の今のその力は、全国でどのくらいの位置にいて、これからもっと上を目指すにはどうしたらいいのか。

選手としての自分のことを知る最良の機会、それが大会でした。

そんな私が、現役を引退し、
カンボジアにきて、カンボジア水泳界の現状を聞いて、一番に驚いたこと…

それは【大会が少なすぎる】こと。

カンボジア国内での前回の大会は、6月上旬のGUNZE CUP。
(過去記事参照)

選抜選手は国際大会にも参加しておりますが、私が赴任してから全員が参加した大会はこの大会のみでした。
当初は、年間5回は全員参加の大会を設けたいと同僚と話をしていましたが、予算の関係で実現不可能でした。

だからこそ、選手たちも、同じように私も、大会が待ち遠しくて仕方ありません。
そんな待ち焦がれた大会が、ついに今週土曜日から開催されます!!

今日はその大会に向けてのお話しを少ししたいと思います。

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Contents

カンボジア初の国体 【THE 1st National Game】

カンボジアでは現在、2023年に初の自国開催予定のSEA Gamesに向けて、国全体でスポーツの強化に努めています。
その一環として、今年初めて日本でいう【国体】である、【National Game】が開催されることとなったのです!

 

そのNational Gameが今月29日、幕を開けます。
(水泳競技は30日から)

我らが水泳チームは、明日早朝、ホームプールであるプノンペン オリンピックスタジアムを離れ、
昨年完成したばかりのコンポンチャム州にあるTecho Sen Swimming Centerに向かいます。

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一度だけ訪れたことがありますが、とても綺麗です!

いつもよりきれいなプールで、
沢山の観客がいる中で泳げる選手たちは、
今からワクワクが止まらないようです。

あの笑顔をもう一度…目標は【ベスト率100%!!!】

6月のGUNZE CUPでは、私の教え子たち全員が自己ベストを更新してくれました!

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初めての大会、初めての大会企画・運営で、
本当に大変なことばかりで、何度も逃げたくなりましたが、
この子たちのこの笑顔をみたら、
もう本当に心の底から今までの苦労なんて全部どうでもよくなりました。

 

あれから4ヶ月。

 

この笑顔をもう一回みたい。
全員が、今までの自分を超えて、喜んでいる姿がみたい。

【本気】だからできること

赴任して早10ヶ月。
あの笑顔から4ヶ月。

あの時以上にお互いのことをわかり合い、
同僚とも選手たちとも本当の家族のような絆が生まれ、
時には本気でぶつかり合って、
感情をぶつけ合うこともありました。

 

6月にはまだ見えていなかった彼らの心の弱さにも気が付きました。

 

選手強化に関して私と他の同僚にまかせっきりだったカウンターパートと
周りが、課題が、全然見えていなかった自分。

お互いが世界の壁と課題の多さに突き当たり、
そこでようやく真正面から向き合い、
二人三脚で課題に取り組もうと積極的にコミュニケーションを取るようになりました。

 

彼らの心の弱さを克服するために、
私は現役時代に使っていたメンタルトレーニングの本を読み漁り、
それを英訳しワークシートを作り、
英語ができるカウンターパートが選手たちにクメール語で説明してやらせたり…

 

自信のない彼らに自信を持たせるために
誰よりも彼らのことを認め、自信を与えられるニャックルーでいたくて。
もっともっと彼らとの距離を縮めて、信頼関係を築きたいと思って、
クメール語の家庭教師を雇い再度勉強を始めたり。

 

「俺らでやってやろうぜー!!!!」
と、チーム全体の士気を高めるためにワンパ(円陣)を考え、
2年振りにワンパの親なんてやっちゃって。

 

カンボジア人の友達と協力して
現役のときに作っていたようなモチベーションムービーなんて作っちゃって。

 

選手たちもこの4ヶ月で大きく成長しました。

練習中に弱音を吐かなくなり、(弱音吐くと私に怒られるからだけど)

”きついときこそ笑え!!!!”と言った言葉を信じて、
へろへろになりながらも”……ニョニャム(笑顔)”って言って口角をあげたり。笑

以前よりも確実に”○○が痛いから練習できない…”という子も減り

練習後にプールサイドに寝っころがって動けなくなるくらい自分を追い込めるようになって、

“僕はこうしたい・こうなりたい”と自己主張をする子が増えました。

 

 

【本気】で強くなりたいから
【本気】でメダルが欲しいから

みんなの【本気】が全て重なった今、
4ヶ月前以上の結果がついてくると信じています。

 

 

成長したみんなの姿をみるのが楽しみ。
最初から最後まで【笑顔満開】で!

皆さん応援宜しくお願いします!!

 

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プロフィール

生山咲

生山咲

1992年7月7日生まれ 母の影響でベビースイミングから水泳を始め、大学卒業まで22年間競技生活を続ける。 大学水泳部では女子主将を務め、2014年9月の日本学生選手権を持って現役引退。 2015年3月に東海大学教養学部国際学科を卒業し、平成27年度3次隊でJICA青年海外協力隊としてカンボジアに水泳隊員として派遣される。KHMER Swimming Federation(カンボジア水泳連盟)に配属され、ナショナルチーム及びユースチームの選手を指導中。



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